美輪明宏さんの『黒蜥蜴』

先週のことになりますが、晶さんと一緒に美輪明宏さんの『黒蜥蜴』を観劇して参りました。
80歳になる美輪さんの最後の『黒蜥蜴』になるかもしれないという話があったせいか、3階席まである客席がほぼ満席でした！

『黒蜥蜴』は小説は江戸川乱歩、舞台の脚本は三島由紀夫というビッグネーム揃いの演劇です。
そして舞台の演出・美術・衣装は美輪明宏ご本人が担当。
豪華絢爛という言葉はこの舞台のためにあるのではないかと思ったほど、優雅で華麗で煌びやかで美しかったです。

直前の横浜公演は美輪さんの喉の調子が悪いということで、9月に延期になったそうです。
大阪公演は大丈夫なのかと心配していましたが、数分間に渡るセリフもまるで歌い上げるように朗々とほがらかで、気が付くとこちらが息を止めて見入っているほどでした。
2回の休憩も含めて4時間に渡る舞台が全然長く感じませんでした。

探偵の明智小五郎役は木村彰吾さん。
魅惑的な犯罪を追い求める奇人的な探偵役がお似合いでした。
壮年の男らしい張りのある良いお声ですね。素敵ですvv

美輪さんの着ていらっしゃる衣装も見所の一つでした。
ドレス姿では照明を受けてキラキラと光り、和装はなんとも上品なマダムらしい雰囲気。
個人的に一番好きなのはラストの衣装です。
ハチャトリアンの『仮面舞踏会』と共に、ウェディングドレスのような純白の優美な衣装で美輪さんが現れた時、あまりの美しさに息が詰まり、涙が出て来ました。

他にも思ったことが一杯あるのですが、私の拙い言葉ではまったく言い表せないです。
とにかく胸が感動にあふれていて、アウトプットできるようになるには時間が掛かりそうです……
熱心なファンの方が「もう一度観たい。何度でも観たい」と思う気持ちがわかりました。

晶さん、素敵な舞台に誘って下さってありがとうございました！
夜ご飯までご一緒できて、久々に沢山お喋りができて楽しかったです♪
近々、またよろしくお願いいたします！