南アフリカの思い出

もうすぐサッカーＷ杯ですね。
北京で五輪が行われ、
ブラジルでも五輪開催が決まっています。
変わりましたね、世界は。

私は親の仕事で子供時代に数年間、
海外に住んでいました。
その時の同級生（日本人）で
お父様が商社勤めの子がいたのですが、
彼女は転校してきて何ヶ月かで
すぐに南アに引越してしまったので、
とても驚いたことを覚えています。
仕事の拠点が私が住んでいた国から
南アに変わったと噂で聞きました。

そんなことで何となく記憶に残っていた
南アフリカ共和国ですが、
当時から人種差別の酷い国として有名。
勿論、私のいた国でもありましたよ、
日常茶飯事でしたとも！
でも、南アはマンデラ氏が解決に動かして
良い意味で問題が具体化したのだと
勝手に理解しております。

ですが、日本に帰って来てから
HIV問題に興味を持つようになって、
南アがエイズの危険地帯だと知りました。
タイやインドと同じく、売買春によって
貧困層に急激に広まったようです。
カトリック信者が多い国なので、
教会が避妊具にもなるコンドームの普及を
渋っているせいだとか、
色々な問題背景はあるみたいです。

が、そんなこと言ってられるかい！！
感染者や家族は今、苦しんでるんだ！！
と、遠く離れた国で思ってしまいます。
両親をエイズでなくした子供は
ストーリートチルドレンになるかもしれない。
売買春などにも関わってしまって、
両親同様に感染・発症するかもしれない。
なんでこう、悪循環って断ち切れないんだ。
仕方ないって諦めることなの？

W杯の開催を、南アの人もきっと
楽しみにしておられることと思います。
でも、そんな場合じゃない、苦しんでいる人が
TVに映らない所にいっぱいいる。
それが容易に推測できてしまいます。

じゃあ、一体私に何ができるんだろう、と
こちらもつまらない悪循環……
あー、こういう時は力が欲しいです。